【HERMANA】奇跡までの軌跡

あなたはこんなマンガみたいなシンデレラストーリーが現実にあると信じられますか?
この度FC HERMANAの2年生が「東京トレセン」に選出されました。
身長約150cm、恵まれた体格でもなく、実は、中学1年生の7月にキーパーに転向して、キーパー歴10ヶ月。
でも、事実なのです、選ばれたのです。

...

東京都全体で、たった21しかない座席。
うち、19人は東京都1部のトップ数クラブが独占、昨年まで1部にいた古豪から1人、そして、エルマナから1人。

ハッキリ言って、センス、ではないです。
フィールドではなかなかパッとせず、キーパーを始めてもぐずぐずぐずぐず・・・

キッカケは、2016年3月14日。
今回合格した選手は、明らかな自分のミスでチームが0-1で敗れるという経験をしました。

私たちは、半年間ずっと、その時を待っていました。
その時に向けて、ずっと同じ言葉をかけてきました。
「その気持ちでキーパーをサッカーをやってしまったら、最後に一番苦しむのは、悲しい気持ちになるのは、自分だよ。その後悔や、仲間への申し訳なさを一生背負って生きていくのも、自分だよ。」
キーパーが背負うもの、その意味、を。

この日、この選手は、呼吸がおかしくなるほどに、泣きました。

「その涙を流さなければいけなくなったのは、自分自身のせい。思いっきり、向き合え。背負え。戦え。乗り越えろ。ただ、忘れんな。ここまでの悲しい気持ちや苦しみを一人の選手に背負わせているのは、今までその”緩さ”を見て見ぬふりしてほったらかしにしてたチームの、特に、上級生のせいだ。」

そんなの、友情じゃない。
仲間じゃない。
絆じゃない。
本当に仲間のことを思うなら、そんな強さを一人ひとりが持っていたら、誰か一人だけがこんな気持ちになることなんて絶対にない。

だから選手にはいつも言うんです。
仲間を『守る強さ』を持ちなさい、と。
隣にいる人の笑顔を、チームを守るための強さを身に付けなさい、と。

この日をキッカケに、本人はもちろん、チームのすべてが変わりました。

指導環境としても、2月頃から現U-15監督石尾が本格的に加わり、GK指導者ライセンスを所有しているFC HERMANA代表星野が専属的にGKを見ることができる時間を確保するようにしました。
活動場所を開拓し、活動を週5回に増やしました。

それから初めての後輩が入り、春合宿を経て、東京都ベスト16まで階段を駆け上がり、そして今、東京トレセンの一員へ。

彼女は一気に中学サッカー界の階段を駆け上がりました。

もうこれで今まで以上に、エルマナの、背中を追いかけてくるU-12チビーズたちの、荒川区女子サッカー界の、コーチたちの夢や希望を背負う立場になったね。

これまでもそうしてきたように、これからも、一緒に乗り越えていこう。